一生迷ってろ
そして失い続けるんだ・・・
貴重な機会を・・・!
買おうか迷ってましたけど買いました。
冒頭の一文はかつて「カイジ」と死闘を演じた利根川によるものです。

利根川は敵キャラにも関わらず、その魅力から根強い人気を誇ります。

その利根川を主人公にしたスピンオフ作品が満を持して登場しました。
この記事では「中間管理録トネガワ」の見どころについてお伝えしましょう。
カイジの利根川とは金融コンチェルン「帝愛グループ」の幹部
まずこの本の内容を説明する前に利根川さんについて知ってもらう必要があります。
フルネームは利根川幸雄(ゆきお)
彼はカイジたちのような多重債務で苦しむ人たちを様々な余興で苦しめる、金融コンチェルン「帝愛グループ」の幹部です。
会長兵藤和尊(かずたか)に次ぐNo.2ともされています。
部下は黒服の見分けもつかない連中たち。
でありながら、No.1の兵藤会長のご機嫌を常に最も身近で伺わなければいけなりません。
つまり彼は中間管理職の男なのです。
「中間管理録トネガワ」のあらすじ
そんな中間に位置する男の苦悩を描いたのがこちらの漫画です。
辛いのは部下だけではありません。
上司だって辛いんです。
部下の顔色を伺ったり、会長の顔色を伺ったり。
上司に合わせ意見を覆すと部下が牙を剥いてきたり。
部下に選択を迫られ、あえて「選ばない」という選択をしたり・・・
とにかく辛すぎる。
中間管理職はとにかく辛いんです。
部下のためを思って懇親旅行を開くものの、部下からは結局これも仕事だと思われる利根川さん。
圧倒的辛み・・・
感想
れっきとしたギャグマンガですから。
トネガワ名物の焼き土下座の鉄板が思わぬ使われ方をしたり、カイジ名ゲーム「カードじゃんけん」の面白誕生秘話が見られたり・・
笑いが止まりません。
またカイジ原作者「福本伸行」先生の協力のもと、本作が製作されているので「カイジ」の世界観を損なうことなく楽しめます。

カイジが好きなら見て損はありません。
中間管理職の苦悩と笑いを是非、ご堪能ください。